有責配偶者からの離婚請求

有責配偶者からの離婚請求とは…

 

有責配偶者からの離婚請求とは、離婚原因を作った一方当事者からの離婚請求は原則として認められないということを指します。

これは、例えば、浮気をした夫が、妻が気に入らないから離婚するというのでは、離婚原因を何ら作っていない妻にとってはまさに踏んだり蹴ったりであるといいうことから、このようなルールになっています。
ただし、有責配偶者からの離婚請求といえども全く認められないものではありません。昭和62年に出た最高裁判所の判例によると、「①夫婦の別居が両当事者の年齢及び同居期間との対比において相当の長期間に及び、②その間に未成熟の子が存在しない場合には、③相手方配偶者が離婚により精神的・社会的・経済的に極めて苛酷な状態におかれる等離婚を認容することが著しく社会正義に反すると言えるような特段の事情が認められない限り、有責配偶者からの請求であることの一事をもって許されないとすることはできない」とされています。

要は、夫婦間に未成熟の子が存在せず、相手方配偶者が苛酷な状況におかれない場合には、相当長期間別居の要件をみたせば、有責配偶者からの離婚請求も認められる場合があると言うことです。

この相当長期間の別居期間がどれくらいかということですが、、過去の判例の中には、6年程度で相当長期間の別居の要件をみたすとしたものがありますが、10年を超えていても相当長期間の別居の要件をみたさないと判断したものもあり、一般的には8年から10年くらいだと思われます。 このあたりは、同居期間の長短や、別居期間中の有責配偶者の態度も影響すると思われます。例えば、別居中に婚姻費用をきちんと支払っている方が、有責配偶者からの離婚請求が認められやすいといわれています。